大規模修繕工事
大規模修繕工事の必要性
マンションは新築工事が完成した時点から「劣化」が始まります。
それも環境(大気汚染・紫外線・雨や風など)にさらされ続けることで傷んできます。
立地条件等によって劣化の種類や程度も様々です。
大規模修繕工事に対する考え方【3R】

Repair- リペア -
建物の機能を維持する

Refresh- リフレッシュ -
補修に加え、物の美観や性能を
新築当時の状態に近づける
新築当時の状態に近づける

Renewal- リニューアル -
古くなった外観や設備を
新機能を取り入れ一新する
新機能を取り入れ一新する
劣化の外部要因
気温・湿度の変化や雨

コンクリートの乾燥・収縮が繰り返されることから表面が劣化し、ひび割れをおこします。
酸化

躯体コンクリートのアルカリ成分が減り、中性化が進むことによって鉄筋コンクリート内部の鉄筋部分が酸化(錆び・腐食)を引き起こします。
(コンクリートの中性化は、雨などの水分や空気中の二酸化炭素が影響します)
できるだけ資産価値を低下させずに、いつまでも安心かつ、快適に住んで頂くために長期的な修繕計画を立てると共に定期的な点検や調査診断を行い、適切な時期と方法で修繕(改修)を行っていくことが必要となります。
(コンクリートの中性化は、雨などの水分や空気中の二酸化炭素が影響します)
できるだけ資産価値を低下させずに、いつまでも安心かつ、快適に住んで頂くために長期的な修繕計画を立てると共に定期的な点検や調査診断を行い、適切な時期と方法で修繕(改修)を行っていくことが必要となります。
大規模修繕計画を立てる前のチェックポイント
- 外壁が汚れて目立ってきた!
- 外壁にひび割れがあるけど大丈夫?
- 屋上からの雨漏りは大丈夫?
- 修繕費用はどれ位必要か?
- 工事範囲は誰がどうやって決めればいいの?
- 工事業者の選定はどうすればいいの?
- マンションにアスベストは使われてないの?
- 段差が気になる、スロープに出来ないの?
- 錆汁のスジ模様汚れや白いスジ状の漏水跡
- コンクリートの欠落発生
- 防水層やシール材の劣化確認
- 修繕積立金の確認
- 修繕委員会の発足
- 入札や選定の方法
- 社会的問題
大規模修繕工事の目的
大規模修繕工事は建物の寿命【使用価値】を延ばすために【物理的寿命】、【社会的寿命】、【経済的寿命】を延長する行為【修繕(改修)工事】が目的となります。
建物の寿命(耐用年数)
物理的寿命
約60年〜70年
社会的寿命
約20年〜25年
(ライフスタイルの転換期)
経済的寿命
資産としての価値の限界
計画修繕と周期
大規模修繕工事の周期は、概ね12年位だと考えられます。

第1回目修繕工事(新築時から約12年後)
基本的に「新築当時の建物の姿に戻したい」というコンセプトで計画され修繕を行います。

第2回目修繕工事(新築時から約24年後)
24年も経過すれば、入居者のライフスタイルも変化し、建物機能や設備性能のグレードも落ちてきます。
新築当時の状態に戻すのではなく、建物機能向上(改善や改良、設備更新)を加味した修繕工事となります。
新築当時の状態に戻すのではなく、建物機能向上(改善や改良、設備更新)を加味した修繕工事となります。

第3回目修繕工事(25年目〜約12年後:新築時から約36年後)
躯体コンクリート造の寿命(耐用年数)は約60年〜70年の丁度真ん中当たりになり、コンクリート躯体を除く全ての構成部材(塗膜・防水層・金属建具)が寿命に達して、更新(取替)時期になり「修繕」から「リニューアル(古いものから新しいものへの交換)」へ変化していきます。事となります。